「ちゃんと気をつけていれば大丈夫」——そう思っていました。
一人目のときは、特に大きな事故もなく無事に育ってくれたから。
二人目も同じように注意していれば大丈夫だと、どこかで安心していたのだと思います。
でも、先日1歳6か月の息子が扉で指を挟む大事故寸前の体験をしたことで、「あのとき気をつけていれば…」ではもう遅い、と痛感しました。
この記事ではそのときの体験と、指はさみ防止グッズ「はさまんもす」を導入した理由、実際に使ってみたレビューをお伝えします。
同じように子育てをしている方の事故防止のきっかけになりますように。
※本記事はあくまで個人の体験談であり、製品の安全性や価値を否定するものではありません。
1歳息子の指はさみ事故
先日、1歳6か月の息子がドアで指を挟むという、本当に恐ろしい事故が起こりました。
我が家は扉がL字に二か所あります。

息子は引き戸を閉めようとしていましたが、ちょうどよいところにある、隣の「開き戸」の方に手を添えていました。
そのとき夫が気づかずに扉を閉めてしまい——
「ギャーーーッ!!!!」
と、滅多に出さない大きな鳴き声が響き渡りました。
駆け寄ると、小さな指にくっきりと挟まれた跡があり、私は一瞬、本当に指が切断されたのではないかと恐怖で震えました。
すぐに病院に駆け込み、幸い骨に異常はありませんでしたが、あの日から「扉」が怖くて仕方なくなりました。
もしあのまま指が切れていたら、切断されていたら…
子どもの成長に支障が出ただけでなく、私たち親は一生「あの時気をつけていれば」と自責の念にかられていたと思います。
指はさみ防止グッズ「はさまんもす」をすぐに導入
事故後、すぐに指はさみ防止グッズを調べ、保育施設でも使われている「はさまんもす」と出会いました。
選んだ理由はこちら。
- 保育園でも採用されている
- 工具不要の簡単取り付け
- 透明で目立たない
- 扉を閉じたら折りたたまれるから邪魔にならない
- 賃貸用、強粘着用の2種類ある
- 180㎝のロングタイプがある
他にもジャバラ式のものや、工具が必要な本格的なものもあるのですが、簡単すぐに取り付けられる、透明で目立たないことが決め手になりました。
「はさまんもす」を実際に使ってみたレビュー
商品注文後、2~3日で手元に届くという、スピーディーな発送でした。
指はさみ事故を起こしてから、息子が扉付近にいるだけでピリピリしていたので、早い発送はとてもありがたかったです。

「はさまんもす」の取り付け
説明書が最初分かりにくかったのですが、ドア片面につき5分くらいで取り付けることができました。
念のため、写真で分かりやすく書いておきます。
れいとっても簡単でした。
①扉についた手垢などを取るために、洗剤をしみこませた布で接着面を拭く。
②洗剤が残らないように水拭きする


折癖をしっかりとつけておいた方が後で張りやすいです。
説明書でも分かりやすく書かれていたので、説明書をここではみて折癖をつけてください。
仮止め用のテープが一緒に届くので、このテープを用いて仮止めします。
この時に、扉を閉めて「はさまんもす」をドアに密着させ、仮止めをします。
*仮止めの時は扉を閉めて作業を行います。





説明書には扉を閉めた図で書いてあるのに、気づかず開けたまま固定しようとして苦戦したので気を付けてくださいね。
①ドア本体→45度ほど少しあけて、両面テープをはがし貼る。


②戸当たり→ドアを閉めて、両面テープをはがして貼る。


角が気になるかたは、付属のスポンジテープを貼る。
最初戸惑ってしまいましたが、2枚目からはドアの片面5分くらい(ドアの水拭き後の乾燥時間除く)で貼り終えられました。



我が家は、180㎝のロングタイプにしたのですが、一人で難なく設置完了しました。
見た目・素材感・使い心地
透明なので目立たないのがとてもいいです。
しかも、扉を閉めると折りたたまれるので、より目立たず、お部屋の景観を気にされる方にはとってもおすすめです。


開けた時の、カバーの仕方はこんな感じです。


透明で目立ちはしませんが、しっかりとガードしてくれます。
ただ、慣れるまで、近くに行くと、光を反射して意外と映るので、一瞬ドキッとします。
子供の反応
指を挟んだ張本人の息子(1歳半)の反応はというと、ノーリアクション(笑)でした。
つけてみてから、一回触りにきて、フーンという様子。
透明なのもあり、ジャバラでもなくツルツルした感じなので、特に目新しくもない様子です。
ジャバラだと、好奇心旺盛な息子の場合、逆に触りまくって壊したかもな…とも思ったので、シンプルな形でよかったかもしれません。
ちなみに、親の安心感は、半端なくあがりました。
今まで扉が急に怖くなってからの、つけてからの安心感はもう何とも言えない幸福感にまでなりそうです。
先に知っておくといい注意点
どなたかの口コミで「手作りできそう」という声がありました。
確かに、私も届いて開けたときに思いました。
「え?テープで貼ってるだけ?これ、作れたかも!」
透明な板をテープで貼り付けるだけなら、自分でもできそう…。
しかも結構高い買い物だったので、「もし手作りできるなら節約になるのでは?」という考えが頭をよぎりました。
そこで、実際に自作する場合の材料費や手間をシミュレーションしてみることに。



透明な板をテープで張り付けるなら自分でもできちゃうかも?
材料費シミュレーション
楽天で見つけた下記の透明アクリル板(厚みもそこそこ、安全面でも使えそうなやつ)(横45cm×縦65cm)を使えば…
長さ180cmの片面ガードなら、3枚つなげればOK。
切り貼りするとして、おおまかな計算ですが、両面作っても1扉あたり5枚あれば足りる計算です。
価格は1枚あたり350円~1000円ほどで販売しているようです。
板の価格が350円の場合と1000円の場合で比較すると…
1枚350円の場合
1扉あたり:約1,750円
3扉分:約5,250円
1枚1000円の場合
1扉あたり:約5,000円
3扉分:約15,000円
実際に私が買ったときは、3扉セットで17,000円。
その時はクーポンで20%OFFだったので、13,600円で購入しました。
そして楽天セール時には、先着限定で20%や30%OFFクーポンが配布中!
同じ商品が30%offで11,900円で手に入ることも!!。
材料費だけ見れば、確かに手作りの方がかなり安くできそうです(安い所を選んだ場合)。(両面テープなどは除いてます)
…が、ここからが大事な話。
こういう安全器具は、材料費だけでは語れない部分があります。
市販品の価格には、
- 安全性を確認するための試験や検証
- 長期間使っても壊れない構造の工夫
- 特許やデザインの権利料
- 保証や返品対応の体制
- 「これなら安心して子どもに使える」という信頼感
こういった見えないコストと価値がすべて含まれています。
私も材料費を調べて「作れそう」と思った瞬間はありましたが、真っすぐ正確に切る、テープを真っ直ぐ貼る、耐久性を確保する…
この手間や不安を考えたら、やっぱり市販品を買って正解でした。
結果的に、「怪我防止のための安心」をすぐ手に入れられたので、とても満足しています。
東京都と全国の指はさみ事故の実態
この事故を機に調べたところ、指はさみ事故は想像以上に多いことがわかりました。
▶ 東京都のデータ(東京消防庁)
令和4年までの5年間で、東京都内(稲城市・島しょ地域を除く)では1,125人が指切断事故で救急搬送されています。
特に12歳未満の子どもに多く発生しています。
▶ 全国推計
東京都の平成23年~27年の報告では、ドアに挟まれ救急搬送された子ども932人のうち45人が指を切断。
単純計算で毎年約100人の子どもが指を失っている計算です。
(出典:東京消防庁・消費者庁事故統計)
最後に|「事故が起きてからでは遅い」を忘れない
あの日の出来事は一生忘れません。
子どもは大人の想像を超える動きをし、どんな場所でも事故は起こり得ます。
「まさか、ここで?」というまさかを防ぐのが親の役目です。
私の体験が、同じように子育てする誰かの行動のきっかけになれば幸いです。




